ファンツリー・マーケティング株式会社

成功事例

  • 成功事例2022.01.08

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    砂田:今日は吉岡嘉文さんをゲストにお迎えして、営業のキャリアや経験を通じて得たことをフィードバック、アウトプットしていただきます。
    ファンツリー実践会は、“ワクワクする顧客のみで、自然な紹介から1年で売上倍増を実現する”というのがコンセプトです。
    いろんな形で実現し、あなたらしさでワクワクしながら楽しい営業スタイルを築いていかれるような実践会を目指していますけれども、最近の吉岡さんはいつも楽しそうに仕事をしていて、今までと違う結果もどんどん出しています。
    保険営業マンにとって、見込み客開拓は永遠の課題です。
    業界入社後から、きっちり順調に数字を積み重ねている方も数多くいらっしゃいますが、今日ご登壇いただく吉岡さんは、入社してから6年間にわたって毎週契約をつみ重ね続ける“連続挙績”をされた素晴らしい実績をお持ちです。
    ファンツリー実践会に吉岡さんがご入会された後、その連続挙績という習慣をご自身であえて断ち切って、新たな営業スタイルを追い求めながら日々成長されています。
    そこにはどんな葛藤や進化があったのか、吉岡さんにいろいろ聞きながら紐解いていきます。
    では、アクサ生命の吉岡嘉文さんにご登壇いただきます。

    FPとして1年目から全力スタートし330週連続挙績

    吉岡:みなさんこんにちは。砂田さんから紹介いただきました、アクサ生命9年目の吉岡嘉文と申します。
    私は、2013年11月にサラリーマンを辞めて「ファイナンシャルプランナーで飯を食ってやる」と思い、この業界に飛び込みました。
    先ほど、連続挙績の話がありましたけれど、時の採用担当マネージャーから「吉岡さんは連続挙績に向いていると思うのでやりませんか」と言われて以来、330まで重ねてきましたが、昨年の9月に一旦区切りをつけました。
    MDRTは6年目で入会し、2回連続登録です。それからJAIFA北九州協会の協会長をやらせていただいています。
    また、業界の仲間、私の後に続く後輩のために何か新しい風を吹かせていけたらいいなと思って日々奮闘しています。まだ発展途上ですけど、しっかり成長していきたいと思っています。

    砂田:ありがとうございます。連続挙績はなかなか保険業界では難しいですね。100週200週とできる人は一握りです。
    吉岡さんは、どんなマーケット開拓を300週にわたる連続挙績でされてこられたのか。時系列順に、入社当時を振り返りながらお話しいただけますか。

    吉岡:今でこそ紹介を意識はしていますが、生まれが山口県で知り合いや友達に保険の話をすることに抵抗があって、実は紹介がすごく苦手なんです。
    試行錯誤は今でもしていますが、自然な形の発生はぽつぽつあって、それを何とかつないできたというのが正直な話です。
    今でこそ住宅FPをやっている方は増えてきましたが、その当時はいませんでした。
    私はファイナンシャルプランナーとしてライフプランニングで広くお客様のお役に立ちたいと思ってやってきたので、最初は住宅メーカーさんに飛び込みをしたりしていました。
    私は0から1を作り出すほうが得意で、1から10はやりきらないタイプで常に開拓をしていましたね。

    砂田:なるほど。今でこそ住宅FPは当たり前になっていますが、それより前に飛び込みをやったりしてきっかけを得て、そこから広がってマーケットとして育っていたのですね。
    常に新規で新しく開拓するほうが得意だということですね。

    吉岡:今でいう、狩猟型営業。毎週積み重ねていく連続挙績が自分でも合っていたと思います。

    砂田:狩猟型と農耕型という言葉を、私もいつもファンツリー実践会で言っていますが、やはり保険業界自体がどうしても狩猟型ですね。
    毎月毎月の数字を示すグラフがあって、常に数字を言われる業界なので、当然、毎月追いかけ続けるというサイクルを抜け出せないケースが多いと思います。
    実際に吉岡さんもその流れでずっと300週に渡ってなさったのですね。

    連続挙績を辞める決断をした時の心境と変化

    砂田:それを一旦自分の中で意識して断ち切って、その先にどんな形の営業スタイルを目指していこうとしたのですか。

    吉岡:そうですね。砂田さんと出会ったときに連続挙績を辞めると話しましたが、やはり辞めるのは怖かったので3ヶ月ほどかかりました。 ただ、「これをやることで誰が喜ぶだろう」と、自問自答したときに、少なくともお客さんではないだろうと思ったのです。
    2019年にMDRT初登録を果たして、その時は本当に数字を追いかけることで自分が成長できていました。
    けれど翌年2020年はコロナで、自分の意識とは違うところで足を止めざるを得ない状況になったわけです。その時にいろんなことを考えました。
    自分の人生のことや家族のこと、お客様のこと。やっぱり僕は大好きなこの仕事を長く続けたいという思いがすごくあって、そこだけは微塵も揺らいだことはないです。
    矢印をお客様に向けて、これからもっと自分が成長して行くために何をすべきか・何をしないことかと考えた時に、やめることが大きな第一歩になったことは間違いありません。

    砂田:お客様に矢印を向けるという話がありましたが、意識していても営業はついつい自分の方に向いてしまうことが多いです。何年もやってきた土台を変えようとしても変わらないと思います。
    いろんな行動を積み重ねた結果でマインドの部分が変わったり、お客様に矢印を向けるようになったり。当然、葛藤もあったと思います。
    今回のフェイスブックライブのご案内文章でも、「見込み客開拓を楽しむ秘訣」や、「お客様との強い信頼関係を築くためにたった1つの習慣とは」という言葉を載せています。
    吉岡さんにとってたった1つの習慣というのは、お客様に徹底的に矢印を向けるということですか。

    吉岡:そうですね。そこが1番に自分の中で腹落ちをしていることです。やはり、営業会社ですから数字を求めるのは当然ですし、そこに目をつぶると成長しないのは事実ですから、否定しているわけでもないです。
    提案ひとつとっても、これが本当に全力でその人のためだということを考え抜いて、「よし間違いない、絶対にこれだ」というところまで考えるようになりました。

    今は本当に、お客様に全力で矢印を向けています。ただそれが、自分では客観視できません。後輩と一緒にお客様のところへ同行訪問した時に「吉岡さんはどうやってあの中間の位置で話ができるんですか」と言われて「できているんだな」と思いました。

    砂田:そのお客様との対応を他の人が見た時に、フィードバックを得られることで客観的に自信を持てますよね。

    吉岡:これもやはりファンツリー実践会で学んだことで、フィードバックすることと、言語化力にはすごく考えさせられました。

    言語化で強みを自覚しアウトプットで自信を付ける

    砂田:言語化という言葉が出たので、そこを掘り下げていきます。
    言語化は決して難しいことではありません。ただ単純に、自分の強みや自己紹介する文章を言葉に落としこむときは、頭で整理しないと言葉にできません。言語化力を身に付けて引き寄せが起こる、言語化の影響力はものすごくあるということをファンツリー実践会でいつも伝えています。
    今吉岡さんも学んでいらっしゃるメンターの吉武永賀さんから私も学んで、MDRTからCOTという数字を作るきっかけになりました。まさに、言語化能力を身につけるトレーニングを受けたからでした。
    言語化で一番に変わったポイントや実例をシェアしてもらえますか。

    吉岡:言語化という考え方があることに気づいたことですね。
    ミッションスクールで最初に「自己開示力ハンパないよね」と吉武さんから言われたときに、自己開示力が武器になると初めて聞かされたのです。

    自分は何ができるか、何の役にたてるのかを言語化しないと伝わりません。「自己開示力があるなら、次は能力開示だよ」という話が出た時に、なんとなく紹介ができていたのも自分の自己開示力だけでお客様が本当に応援してくれていたんだということに、初めてそこで気づいたんです。
    忘れもしませんけれど、ファンツリーのステップ0とか1の、何ができるかということを自分で書き出す際に、何を書いたらいいのかがわからなくて、僕にとっては地獄の苦しみでした。これまで悩んだことがないところでしたからね。
    それから、砂田さんにすすめられた『「言葉にできる」は武器になる』という本。今でも僕は机に置いていて何十回も読みました。それこそ私が大好きなお客様にamazonで10冊ぐらい取り寄せて、「読んでください」と話をしたりしました。「言語化する」と最近あちらこちらで目にするようになりましたね。

    砂田:言語化という言葉は、意識してみるといろんなところで使われていますね。言語化という言葉を話されるスピーカーは結構多いです。
    言葉にするという意味で、今の自己開示力がすごいということが「武器になる」という気づきは結構大きいと思うんです。
    実際に私も同じミッションスクールを受けましたが、自分も自分なりの軸となる言葉を作ろうというのがあって、そこに生みの苦しみが当然あるのです。
    どんな事が得意なのか、自分の棚卸しをしていくと、私は保険の営業を23年やっていて当然保険の営業も大好きで、お客様との関係を築くのが大好き。自分ができるようになったことを伝えてその方ができるように応援することも、ものすごく大好きです。
    それをブレストしたときに「教育者」という言葉が出てきましたが、それはピンときませんでした。
    私は教育者になろうと思っていません。自分が現場に出ていないと人にお伝えはできないと思っています。そこで実践教育者という言葉が自分の中で出来上がりました。それが自分の軸となってファンツリー実践会を立ちあげました。
    この軸の言葉は、客観的に人のフィードバックをもらわないとなかなかできません。ちなみに吉岡さんの場合、ご自分の軸となるのはどんな言葉ですか。

    吉岡:キャッチコピー的なところでいえば、「情熱と感情の伝道師」。
    私は涙もろくて、感情が出るんです。保険の仕事でこれはタブーかなとも思いましたし、しゃしゃり出すぎなのではないかとも考えました。
    「自分の強みになる」と言ってくれた仲間と講師は、ドリームキラーではなくて「その強みを活かしたらいい」と堂々と言ってくださるし、これが自分の強みになるんだと気づかせてくれました。
    この仕事を始めて間がない人に、特に伝えたいのは、ドリームキラーの言葉には耳を傾けないほうが良いということです。

    砂田:ドリームキラーは、身近な同僚や先輩のケースもありますが、心配するという良い意味で、一番身近な奥さんがドリームキラーになることもあります。
    ですので、自分の業界のことを分かってくれるメンターや相談する人を持つ、客観的にフィードバックしてくれるような環境を持つのは非常に大事だと思います。
    年末年始に、来年度にむけてこれまでのストーリーを思い出して、お客様に感謝を伝えながら、自分の強みを客観的に聞きましょう、自己開示して本音を聞きましょう、と話をしました。
    吉岡さんもお客様に、自分を担当者として選んでいただいている理由を聞いたことがあると話していましたね。

    吉岡:去年までは、中途半端にしかやっていませんでした。先日の勉強会で、来年2月までにトップ10の方にインタビューすると決めてやっています。
    去年インタビューをして「どうして保険入ってくれたんですか」と聞くと、「頼りになるから」「吉岡さんだから。困ったらすぐ答えてくれる人柄ですよ」と言われたときに、感動してお客様の目の前で号泣してしまったことがあるんです。
    自分の強みである自己開示力のところで、そんなに感情や表情が豊かな人に出会ったことがないと。だから自分でいいんだ、と気づかせていただきました。
    自分が思っている以上に相手は自分のことを話さないと感じています。それは、思っていても口に出せなかったり、性格的なものもあるし、言語化だったりもありますが。
    「頼りになる」と言ってもらっているので、俺がしっかりすればいい。だからこそもっと学ぼう。という気になっています。

    営業の計画立案や仕事のやり方、意識も変わった

    砂田:難しいと思っていた時期は長かったけれど、今はワクワクしながら将来の計画を立てられるのですね。
    連続挙績の話に戻ると、ずっと積み重ねてこられたときは、今のワクワクや楽しめる気持ちが今と比べると薄かったのではないかなと思います。
    例えば、全体の営業計画の立て方とか吉岡さんの中で変わったことはありますか。

    吉岡:そうですね。ファンツリー実践会に入って1年半ほどですが、正直、ワクワクし始めたのは最近です(笑)。自分は本当にこれで大丈夫か?と思っていました。
    砂田さんの出版記念講演会に行ったときに吉武さんとの出会いがあって、それまで他の方々の人の力を借りるという発想が全然なかったです。世代的なものもあると思いますが、自分で解決しなければと思っていました。
    仲間や頼れる人。先ほどブレストという言葉がでましたが、自分のことがよくわからない方からフィードバックをもらうということ。これがやっぱりすごく大きかったです。
    来年に向けてワクワクしているということよりも、なりたい自分の姿が明確に見えているので、そのステップを楽しんでいるという方が伝わりやすいですかね。

    砂田:先日も、来年度の飛躍のために1年の計画を立てる上で、そのスパンを3か月サイクルにするという話をしました。
    3ヶ月の中でお客様を超えてファンにしたり、既存のお客様にデータを送ってちゃんと保全したり、戦略を決めて3ヶ月間で動きと数字を見ていこうと話をしています。
    吉岡さんは、連続挙績の時と比べると、営業のやり方やあり方が変わってきていると思いますが、どんな感じで次の計画を立てていらっしゃいますか。

    吉岡:ここは劇的に変わりました。連続挙績がいけないというわけではなくて、私も成長させてもらったし、足は止まらなかった。けれども目の前のことしか見えていませんでした。
    今ワクワクできているのは、自分がこうなりたいという像が見えているからです。以前は、見えている目標から逆算するのが超苦手でした。しかし、今年から来年、その先に限っては逆算ができ始めていて、特に3か月スパンというところに自分が腹落ちしています。
    来年の3月までにこうするということは見えていますから。自分の先を行く先輩方に聞くと「逆算だ」と言われるのですが、ゴールが見えていないとできませんね。
    それを見つけるまでに私は1年半ほどさまよいましたが、今までのやり方では大きく飛躍することもなかっただろうと思います。すごいジャンプをする前のしゃがんでためているところですね。

    砂田:何か新しいことをするときは当然不安もあるし、結果が出るかどうか分らないままでやることに勇気がいりますね。
    ファンツリー実践会では成功例も伝えているので、逆に今は自信を持って、将来のために助走しよう、ここでちゃんと計画を固めよう、と自信を持って吉岡さんはできているのだろうと思います。
    逆算思考ができるのは非常に素晴らしい傾向だと思いますが、行き当たりばったりの感じや焦りはなくなってきましたか。

    吉岡:そうですね、まだ不安はありますが、その不安がすごく大事だなと思っていて、成長の糧になるという捉え方ができているので、そこに向き合えています。今も不安ですけれど、不安の出方が変わりました。

    砂田:不安もあるけれど逆にワクワク感も同時に出てきているというイメージですよね。

    吉岡:ブレたりすることもあります。それはマイナスなことだとイメージしていましたが、成長するために必要な振れ幅だと思います。
    この短期間でいえば、9月から11月まで第2象限と言われることだけをやっていました。すると、「食べていくための継続利益情報」と名前をつけていますけど、それがおろそかになったことで、継続利益業務はしっかり確保して、未来のための投資をしないといけないということがわかりました。それは逆のことを全力でやったからこそ、なのです。

    砂田:継続投資業務と未来業務の話がありましたけども、実際に保険業界はやはり毎月数字に追われてフルコミッション的な体系が多いので、ワクワクするお客様というのは当然理想だけど、この仕事ばっかりやっていても数字が少なくなります。
    既存のお客様にちゃんとフォローするのも、戦略を持って順番立てて、既存の重要顧客との両輪が絶対に大事だと話しています。
    ワクワク感の仕事も数割入ってくると、既存のお客様との業務も全体的に楽しくなる。その経験を通じて、バランスよくできている状況だろうと思います。

    吉岡:まさにその通りで、やっとここまで来られたという感じです。

    コミュニティ育成で地域に貢献し仕事を楽しく

    砂田:保険の仕事はスパンが長いので、そのスタートラインを明確に決められれば後は迷うことはありませんから。未来に向けてどんどん成長していけるということですね。
    新規開拓やゼロイチが好きだという話がありましたが、以前は住宅FPマーケットや個人の生命保険個人のお客様が中心だったと思います。
    1年前と比べて、お客様がだいぶ変わってきたという話を聞いていますが、マーケットや関わる方が変わってきたという具体的な行動や経緯を話していただけますか。

    吉岡:きっかけは恥ずかしい部分があるのですが、2019年にコロナになったとき、自分がどうやって行くのかをすごく考えました。
    保険業界はなぜか個人マーケットと法人マーケットみたいな分け方をしますが、私もそれで法人の0が1つ多く付くようなところへ行きたい、大きなものを預かりたいと思ったのがきっかけでした。
    この業界に入った時は、地元で営業活動することに抵抗があったのですが、コロナになって地元の異業種交流会に行ったのです。
    同郷の小中学校の先輩などとしゃべっていて、そろそろ自分が育った町に恩返しをしたいなと思いました。今私は中小企業家同友会に入っているのですが、周りは経営者ばかりで、活動を通じて必然的に話をするようになります。

    すると、なぜか「吉岡さんと話をすると頭が整理できた」「元気をもらった」と言っていただけるようになったんです。
    同業者の方もいらっしゃるので、私はそれを奪うような気持ちは全然ありませんでしたが、やっていると、経営者の方に対してお役に立てることがあるんじゃないかと気づきました。数字としての成果は出ていませんが「周りが笑顔になるとその先にいる人も笑顔になれる」と考えると、会社組織には働く人がいて、社長さんの気持ちを私が代弁してあげるような。「情熱と感動の伝道師」というところかなと。
    そこをやってみることが未来投資の柱になって、社長さんの紹介が出てきて、成績がどうとかそんなことではなくてコミュニティが広がっている感じです。
    地元に対する恩返しもすごく意義あることだと思います。専門学校で私は年1回FPの講師をしています。3年目になりますが、未来の子供たちに正しいお金のことを伝えていきたいという僕のミッションがそうさせていて、これも強みになると思いました。
    この話を誰かにすると「すごいことじゃん」と言っていただけて。

    砂田:経営者の方から「頭がすっきりした」「元気をもらえた」と言われて、一緒に地元を盛り上げていくイメージができるようになって、結果コミュニティが育っているということですね。
    目先の数字を追って作るマーケットではないと思っています。1つコミュニティをつくって、信頼関係の構築をグループにできている延長線上にマーケットがあります。
    そのタイミングでお客様になっていく方が増えていきますが、マーケットの開拓だけをやっていると数字が追い付いてきません。
    将来の地元に貢献するといった話ができたり、経営者に喜ばれたりしてコミュニティを育てているのはバランスがすごくいいと思います。

    吉岡:本当に1年半生みの苦しみを感じてきて、気づいたところが一番大きいですね。

    砂田:それになかなか気付けずに時間ばかりが過ぎて、常に成績と時間に追われている方が多いと思います。足を止める、しゃがみ込む時間があったとしても、そこに気づいたことは今後一生涯の財産になると思います。
    仕事のワクワク感が全然違ってくるんじゃないかなと思いました。

    吉岡:それを気づかせてもらえたのが、1つはファンツリー実践会の仲間です。仲間とのかかわりが重要で、ここもコミュニティなので。

    砂田:悩んだ時期も長かったから、逆にその跳ね返りの感動や気づきも大きかったということですね。
    同じ志や方向性をもって切磋琢磨できる環境は、やはりすばらしいと思います。この保険の業界は結構孤独なので、環境や仲間がいるのはものすごく励みになったり、良い意味での刺激になったりします。
    吉岡さんはコミュニティも充実されていらっしゃるので、ストレスなく楽しそうに仕事をなさっているように感じます。

    吉岡:ストレスは0にならないですが、それを違うエネルギーに変えることができるようになりつつあるのだと思います。

    砂田:やったことないことやる時に不安を感じるので、逆に成長のチャンスだと思いますね。
    新しいマーケットやお客様に会うのは、不安がつきまとって当然だと思うし、ただ、これを超えたらもっと自分が成長できるというワクワクが待っていると思うと「よっしゃ」という感じになります。このマインドセットは大事です。

    吉岡:以前は「目の前に座った方をどうにかしてお客様にしてやろう」といったマインドで接していたから、変なプレッシャーを自分にもお客様にも与えていたと思います。
    今はニュートラルなので、同行した同僚から「なぜそんな中間視点で話しができるのか」と言われたんでしょうね。

    感情に素直になれた方法やエピソードについて

    砂田:今のような営業を捉えられるまでに、迷いがあったからこそ今があるので、迷うことがプラスなんだということは気づきとして伝えたいですね。
    「吉岡さんが 自分の感情に素直になれた方法やタイミング、エピソードが知りたいです」というご質問を頂いています。

    吉岡:これは自己開示を通じて受け入れてくれた仲間が一番大きいです。僕は結構自己肯定感を持てないほうです。不安にもなるし後ろ向きにもなります。
    ただ、自己紹介をする時には自分のことを話すように心がけていて、それをしたことで仲間が背中を押してくれた。それに尽きると思います。
    ミッションスクールの中でも「応援された者勝ち」という考え方がありますが、本当にその通りだなと思います。応援されてばかりではダメなので、自分も誰かを応援して、それは仲間にもお客様に対しても同じだと思っています。

    結局、全循環が生まれてきているような気がします。私が何かをしたというよりは、私に関わってくれた方からエネルギーをもらっている感じですね。

    砂田:仲間が後押しをしてくれたのは、逆に自己開示につながって仲間とのエピソードもあったということですね。自己肯定感に悩まされる方は多いと思うので、それを共有して後押ししてくれる人を見つけるのはすごく大事だと思います。
    出版記念講演を5月にさせていただいたとき、吉岡さんが熊本まで来てくださって、そこで私の人生の恩人である不動産会社会長の福島さんと、吉岡さんからのご縁で出会いました。
    そして、アクサ生命さんのオンラインの研修、私と私のお客さま2人が対談形式でセッションさせていただくという、保険業界では他にないような企画をいただきました。
    講演を通じてそのパートナーの福島さんとも親密になって仲良くなって、いろんな時間を共有できるきっかけにもなっています。
    お客様は私の背中を常に押してくれる方で、保険営業マンや同僚じゃなくても自分のことを認めて受け入れてくれて、「大丈夫だよ」と全力で背中を押してくれる人を見つけると、この仕事ほど楽しいものはないかなと思います。
    自己開示することの重要性に、改めて吉岡さんの話を聞いて気づかされました。
    ぜひ自己開示できる環境を作られるといいと思います。ありがとうございます。

    コミュニケーションで大切にしていることは

    砂田:「お話の内容にとても勇気をいただいています。ありがとうございます。」「お客様や仲間とのコミュニケーションで吉岡さんはどのようなことを大切にされていますか」というご質問を頂いています。

    吉岡:この1年で変わったことでもあるのですが、すごく冷たい言い方をすると、私は0・ 100です。前は80点平均で人付き合いをしていましたし、20%の嫌われる度合いを減らしたいと思っていましたが、今は、好き嫌い、白か黒かがはっきりしました。
    そうすると、自分の中でストレスがないので楽になったのと、無駄な時間を使わなくなったなと感じます。飲み会に誘われても「嫌われたくないから行っておくか」という感じがありましたが、今はワクワクしない人とは行きません。
    それと、ティーチングではなくコーチング目線で接することを意識しています。にいみひろこさんから教えていただいたことですが、私は昭和49年生まれで、仕事を結んで覚えるとか死ぬほど努力するという世代だから、教えられることが当たり前だと思っていました。
    今はそうじゃないなと思っていて、ティーチングの対極にあるコーチング、聞くことかなと思います。お客様でも同僚でも相手の話をしっかり聞く。仕事に置き換えると、お客さんに教えることじゃなくてお客さんと同じ方向を向くことをすごく意識するようになりました。

    砂田:つい、自分の方に向けようと思ってしまいますよね。

    吉岡:それは砂田さんから教えていただいたことで、矢印を向けるというのはそういうことなんだと腹落ちしてから意識が変わりました。教えてやる、という目線でそれまで接していたと思います。

    砂田:お客さんに寄り添って同じ方向を向いているイメージですね。

    吉岡:口で言う人は多いと思いますよ。僕は全部完璧にできていると言えないですけど、それを意識できているだけでだいぶ違うと思います。

    砂田:意識することの積み重ねは大事だと思います。お客様にアウトプットしたり、聞いてフィードバックをもらった時、それが大事だなと気づけば行動できるようになります。
    その行動を自分の土台にすることができる。やってみないとなかなかそうならないですよね。
    「熱狂的ファンを育成する」という話では「徹底的にお客様に矢印を向けて、聞いてください」「保険の提案書は持って行かずにお客様の話を聞きましょう」と言っています。
    私も、営業マンの立場でそこまで自分の話を聞いてもらうことはなかったと思います。新見さんは、実践会でもモチベーションコンサルという形でコンサルティングを提供いただいているパートナーです。
    15年ぐらい今までずっと悩んでいたこと、自分で壁を作っていたことに対して初めて自己開示するきっかけがありました。自己開示したとき、新見さんはひたすら聞いてくれ、アドバイスをしていただきました。そして、「すっきりしたな」と思った時、自分はそれだけ人の話を聞いていたかなと思うと、聞けていなかったですね。
    コーチングの目線は本当に重要だなと、今の話を聞いて改めて思いますね。
    そうすることでお客様の本音が出てくると思うんです。今までと違う信頼関係に一気に近づいて強まる場面が出てくるのでしょう。

    吉岡:そうですね。先ほどの社長さんが言われたように「すっきりした」「思考の整理ができた」というところから「夢を持てるんだよね」につながっているのだと思います。
    私は意識していないのですが。

    生き方を応援してもらいながら幸せを全循環

    砂田:「応援してもらうというのは、吉岡さんからお客さんに何を応援してもらいたいか具体的に伝えていらっしゃるのかどうか、教えてください」という質問をいただきました。
    応援してもらうという意味を具体的にお伝えしているのか。心がけていることなどをシェアしてもらえますか。

    吉岡:営業マンとしてというより、1人の吉岡嘉文としての生き方を共感していただくのが近いと思います。
    「子どもたちにお金の正しい知識を伝えたいと思っています」と言った時に、「それすごく分かります」と言ってもらえることかなと思います。
    契約をお預かりする人から応援してもらうということではなく、その前に、「周りの人がみんな笑顔でいれば自分も幸せだよね」と。全循環がどうやったらできるのか。

    それと、豊かな人生を送っている方の共通点は、たくさんの人に囲まれている、自由になる時間とお金の量が多いことですね。お金持ちが、というわけではなくそういったイメージを持っています。

    砂田:教育のお金のあり方や大事さを教えたい、ということに賛同した保護者が「人を集めるから勉強会してよ」となれば、それがお客様につながっていきますからね。
    吉岡さんのあり方が上手に伝わって、応援者が増えて、結果的に吉岡さんが契約という形でお客様に貢献する事があれば、お客様がまた理念的なところに共感して伝えてくださっていると思います。

    吉岡:言語化や自己開示の部分はまだまだですが、あり方の根幹はそこだなと思います。

    砂田:あっという間に1時間が過ぎてしまいました。
    最後に吉岡さんから今日聞いていただいている方、また後日見てくれる方にメッセージをいただければと思います。

    吉岡:まず、「自分で自分のことが見えていない」ことに気づくこと。その中から自分の強みが必ず見つかると思います。
    特に2年目3年目は仕事にモヤモヤしたり、ドリームキラーが多くていろんなことを言ってきたりすると思います。そこをまずシャットアウトして、自分の枠を見つけると、必ず伸びていけると思うので一緒に成長して頑張っていけたらと思います。
    ありがとうございました。

    砂田:ありがとうございます。1時間、自己開示力が半端ない吉岡さんに自己開示していただきましたが、皆さんも自己開示することで入ってくるものがいっぱいあります。
    今日の吉岡さんのお話のスタンスは本当に素晴らしいなと思いながら、聞かせていただきました。
    皆さんも自己開示しながら、いろんな方と良い関係を作りながら、お客様の成功を追えるようなきっかけになればと思います。
    吉岡さん、今日はたくさんのアウトプットをしてくださりありがとうございました。

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